新しい実験がレーザーとX線を使って隠れた粒子を探求します
31 Jul 2024
Credit: Jan Hosan, European XFEL
ドレスデン・ロッセンドルフヘルモルツセンターおよびドレスデン工科大学で、特定の物理学の謎を説明するかもしれない仮想粒子であるアクシオンを探索するための新しい方法が提案されました。この実験は、X線光子を2つの強力なレーザービームと交差させることに関わっています。この設定により、X線光が二重屈折と呼ばれる変化を受けることがあり、光の偏光がシフトすることでアクシオンの存在を示唆する可能性があります。レーザーとX線の方向や周波数を変えることで、異なるアクシオン質量をスキャンすることが可能です。このアプローチは、以前の実験よりも感度が高く、短命のアクシオン粒子さえ検出することが期待されています。このような発見は、アクシオンの特性や、宇宙の質量の重要かつ目に見えない部分であるダークマターの成分としての可能性について貴重な洞察を提供するかもしれません。この革新的な技術は、宇宙に対する私たちの理解を大いに強化する可能性があり、特にアクシオンの存在が確認されればさらにそうです。これらの粒子の発見は、現在の枠組みを超えた新しい物理学の説明を提供し、量子色力学における強いCP問題など、長年の疑問に答える手助けとなるかもしれません。
American Physical Society, 2024; doi: 10.1103/PhysRevD.109.L091901